#FR2|写真とSNSを駆使し世界を狙う日本初次世代型ブランド
日本のドメスティックブランドを取り上げる企画【.jp】(ドット・ジェー・ピー)。
ドメステックブランドとは日本人デザイナーが始めたブランドのことを指し、既存の西洋文化に日本的な新要素を加え、時には破壊することで新しい価値を生み出しています。
そして今回は写真とSNSを駆使し服の新しい売り方を開拓するブランド#FR2(エフ・アール・ツー)の戦略と魅力を覗きます。
【目次】
1 #FR2(エフ・アール・ツー)とは
2 #FR2名物・パロディライン
3 #FR2の服の売り方と戦略
4 #FR2の代表的なアイテム
1 FR2(エフ・アール・ツー)とは
- 価格:★★★☆☆
- 品質:★★★☆☆
- 独創性:★★★★☆
- 知名度:★★★★★
FR2(エフ・アール・ツー)とはアパレルブランドVANQUISHの創業者でもある石川涼氏が2015年に設立したファッションブランド。
現在日本では原宿・那覇・金沢・京都に4つの実店舗を持ち、世界でもアジアを中心に100店舗以上で取り扱いがあるWORLD WIDEなドメスティックブランド。
2 #FR2名物・パロディライン
斬新で破天荒なブランドとして有名な#FR2であるが、その性格を象徴するのが名物となりつつある著作権をフル無視した#FR2のパロディラインである。
中でも「BARENCIAGA」のパロディ「BALEHENGANA」(バレへんがな)は大きな話題となった。
#FR2のパロディラインは清々しいほどに大胆であり、賛否両論はあるが一部の間ではかなりウケが良い。
3 #FR2の服の売り方と戦略
3.1 写真を多用した世界への発信
#FR2のブランドコンセプトは「うさぎのカメラマンが作った服」であり、設立当初は写真がプリントされたデザインのアイテムがメインであった。
言語の壁を超越する写真を多用する事で国内でなく世界での受けを狙った、現代ならではの戦略である。
3.2 SNSを用いた話題作り
石川涼氏が服を売るためのツールとして早い段階で目を付けたのが「インスタグラム」。
インスタに投稿したくなるような話題性とユーモアのあるデザインのアイテム作りを積極的に行なっている。
後に紹介するが、中には世界130カ国で売れた大ヒットアイテムも生まれる。
4 #FR2の代表的なアイテム
#FR2の代表的なアイテムをご紹介。
4.1 #FR2 smoking kills
インスタグラムにて男性がタバコの写真をあげがちな事に目を付け、アメリカのタバコに書かれた「smoking kills」という注意書きがデザインのTシャツを販売。
狙い通り、インスタグラムにて大ヒットし、一気に#FR2の認知を世界に広めた。
4.2 #FR2 No Photos
写真を投稿することでコミュニュケーションを撮るインスタグラムにおいて、あえてこの服を着て写真を撮ることで笑いを取る、「コミュニュケーションツール」としてのアイテム。
広告費を一切使わず、SNSでの拡散のみで世界130カ国で売れたヒット商品。
日本だけでなく、世界でのウケを狙い大胆に動き続ける#FR2。ファッションブランドとして服の新しい売り方を提案し続ける。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。