【確かによく見る】USラッパー達が愛用しているサングラス12選
サングラスはラッパーにとってジュエリーと同じくらい重要なアイテムだが、ジュエリーよりはるかに手が届きやすい価格であることが多い。
また、最初にサングラスをファッションアクセサリーとして用いたRUN-D.M.C(ランディエムシー)を含め、有名なミュージシャンがつけたサングラスはその後数年にわたって人気が出ることは、転売市場を見ても明らかだ。
そこで今回は、HIPHOPシーンにおいて最も人気な12個のサングラスをご紹介。
それらのサングラスを有名にしたラッパーや彼らがサングラス市場に与えた影響など徹底解剖していこう。
【アイテム一覧】
1 LOUIS VUITTON – ミリオネア
2 Jean Paul Gaultier – 56-0174
3 Cartier – C Décor
4 VERSACE – 424
5 Shutter Shades
6 Christian Roth – 6558
7 Cartier – BagatelleとGiverney
8 CHANEL – ラウンドロゴサングラス
9 CAZALのサングラス
10 CARRERAのサングラス
11 ALPINA – M1
12 Giorgio Armani – Locs
1 LOUIS VUITTON – ミリオネア
2004年、LOUIS VUITTONのクリエイティブディレクターを務めていたマークジェイコブスは、当時のストリートシーンにおけるビッグネームであるファレルとNIGOにサングラスのラインを任せた。
そして彼らのデザインしたサングラスの中で最も目立っていたのがミリオネアだ。
CARRERAのサングラスから着想を得たミリオネアは、カニエウェストやリアーナらが着用したことにより、HIPHOPシーンにおいて瞬く間にステータスシンボルとなった。
初期モデルのミリオネアは入手困難だが、ヴァージルアブローがLOUIS VUITTONのクリエイティブディレクターとしてのファーストコレクションでリリースしたサングラス 1.1 ミリオネアは、初期モデルのディティールを継承したクールなデザインだが、値段は108,900円となかなか手が出しづらい。
ないかな・・・
そこでおすすめなのが、日本・東京発の新鋭ブランドTRAP EYEWEAR(トラップ アイウェア)。
世界のストリートシーンのトレンドを取り入れたデザインのサングラスを取り扱っており、お財布にも優しいのが魅力。
似ているデザインのサングラスが今なら7980円で手に入る。
2 Jean Paul Gaultier – 56-0174
Jean Paul Gaultier(ジャン ポール ゴルチエ)は、前衛的なデザインの服だけでなく、アイウェアでも90年代に爆発的人気を誇ったことで知られており、Wiz KhalifaやASAP Rockyなどのラッパーがゴルチエのアイウェアを愛用している。
そんなJean Paul Gaultierのサングラスを初めてファッションに取り入れたラッパーの一人が2Pacだ。
2Pacはヨーロッパ人デザイナーの手掛けるブランドを好んでいたので、ゴルチエの服を身に纏っているシーンも残っているし、サングラスだとゴルチエの3175や0174を愛用していた。
Jean Paul Gaultierのサングラスは、バネやボルトなどの凝ったデザインが最高にクールで、年月が経つごとに渋くカッコよくなっていく。
日本のラッパーだと、BAD HOPのTiji JojoがJean Paul Gaultierの眼鏡を愛用している。
3 Cartier – C Décor
1990年にリリースされたC Décor(シーデコール)は、フランスのラグジュアリーブランド・Cartier(カルティエ)の最も有名なシルエットであり、POP SMOKEが着用していたことで有名なモデルだ。
また、C Décorは縁無しなので、レンズを好きなようにカスタマイズできるのも魅力の一つ。
値段は10万円を超えるが、TRAP EYEWEARでは似たデザインのサングラスが今なら7980円でゲットできるので気になる方は下記からぜひチェック。
4 VERSACE – 424
VERSACEが1980年代にリリースした424を有名にしたのはビギーことノートリアス・B.I.G.だ。
ビギーは、1995年にリリースした曲『One More Chance』のMVでこのメデューサエンブレムが特徴的な424をかけたことにより、派手なラッパーとしてのポジションを確立した。
そして、レディー・ガガやMigosのメンバーらがこの「ビギーサングラス」を着用していたことで、再び人気が出て、VERSACEは、424のオリジナルモデルを少しアップデートしたサングラスを2018年に再発売するに至った。
今もHIPHOPシーンで愛されるラグジュアリーブランド・VERSACE。
そんなVERSACEの裏話については下記記事をご覧あれ。
5 Shutter Shades
カニエ・ウェストはキャリアを通して、様々なスタイルの進化を遂げてきたし、いつでもファッショントレンドを左右できるほど影響力がある。
パステルカラーのポロシャツや穴の空いたパーカー、そしてShutter Shadesと呼ばれる、レンズの代わりに水平なバーが取り付けられた白いサングラスさえもカニエは流行らせることができる。
カニエ・ウェストが『Stronger』のMVやグラミー賞のライブパフォーマンスで着用していたShutter Shadesは、当時の彼のスタイルの代名詞であった。
Shutter Shadesは、安価な代替品が市場に溢れ返り、しまいにはShutter Shades Inc.という会社が登場したほど当時大流行したサングラスだ。
6 Christian Roth – 6558
NIRVANA(ニルヴァーナ)のボーカル兼ギターであるKurt Cobain(カート・コバーン)がこのような楕円形のサングラスを愛用していたのはご存知だろうか。
そのうちの一つがChristian Roth(クリスチャン・ロス)の6558であり、Christian Rothこそがこの形のアイウェアの先駆者であるが、今ではCHANELやAcne Studiosなど様々なブランドが似たデザインのアイテムを出している。
「クラウトゴーグル」と呼ばれるこのシルエットのサングラスがHIPHOPシーンにおいて人気が出たのは2017年から2018年頃で、Playboi CartiやLil Yachtyなどのお洒落なラッパーがこぞって着用した。
C Décorに加えて、今日のラッパー達が着用している最も人気なCartierのサングラスはBagatelleとGiverneyだ。
Quavo(クエヴォ)のダイヤモンドでカスタムされたギラギラのGiverneyが最も有名だが、最初に着用したラッパーはBlade Icewood(ブレードアイスウッド)らデトロイト出身のラッパー達だ。
BagatelleとGiverneyはいずれも、金の縁と分厚い木製のテンプル(つる)、そして金のアームが特徴的であり、両者の唯一の違いは、Bagatelleが円形レンズ、Giverneyが楕円形レンズにフィットする点だ。
1990年から2000年にかけてCartierは10から20種類の木製アイウェアを作ったが、最も人気だったのはStraight Backsと呼ばれるGiverneyモデルだったそうだ。
この激レアモデルを持っている人は一体何人いるのだろうか。
8 CHANEL – ラウンドロゴサングラス
CHANEL(シャネル)はいつの時代においても人気なファッションブランドの一つだが、HIPHOPシーンにおけるアイウェアに関して言うと、最近最も注目を集めているアイテムは一つ。
ファレルやOffsetが着用していたラウンドロゴサングラスだ。
ラウンドロゴサングラスは、その丸々とした形だけでなく、左右のレンズの周りの「CHANEL PARIS」の文字もかなりユニークで目立っている。
実は、このラウンドロゴサングラスが初登場したのは1993年春のランウェイであり、当時はそれほど市場に影響を与えなかった。
しかし、デビュー数年後、ファレルが何回も着用したことにより、ラウンドロゴサングラスは流行を見せたのだ。
そして2019年、ファレルはCHANELとのコラボの一環でファレルバージョンのラウンドロゴサングラスをプロデュースし、このサングラスの「HIPHOPシーンにおいて目立っているサングラス」としてのポジションを確固たるものにした。
9 CAZALのサングラス
ギリシャで生まれ育ち、その後ドイツに引っ越したデザイナー・Cari Zalloni(カリ・ツァローニ)がビジネスパートナーと共に1975年に立ち上げたのがCAZAL(カザール)。
ツァローニはCARRERA(次に登場)で働き始めてすぐに、型破りなデザインでアイウェア市場を震撼させたいと思うようになった。
当時のアイウェアといえば機能重視であったが、ツァローニは建築から着想を得たデザインを取り入れ、左右非対称のサングラス(821)を作った。
RUN-D.M.Cのダリル・マクダニエルズやThe Fat Boysのダレン・ロビンソンが着用したことにより、USで有名になったこのサングラスは、ほとんどの部分がゴールドで覆われており、かなり高価であるにも関わらず、若い世代でも爆発的人気を誇った。
10 CARRERAのサングラス
CARRERA(カレラ)は、1956年にWilhelm Angerによってオーストラリアで立ち上げられたブランド。
オートレースのカレラ・パナメリカーナにちなんで名付けられたこの会社は、創業当初はスポートウェアの会社であったが、オートバイとスキーヘルメットの製造に移行していった。
Wilhelm Angerは特に材料と技術革新にフォーカスし、ガラスレンズよりも軽量だが耐久性のある新しいプラスチックであるオプチルを開発した。
1974年、CARRERAは、ポルシェのカーデザイナーであるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェと協力し、ポルシェデザインのカレラサングラスのコレクションを作り、これによってカレラのサングラスが80年代の若者世代で流行るようになったのだ。
そして、2000年代中盤に、CARRERAのサングラスは再びトレンドになり、カニエ・ウェストやJAY-Zらお洒落なラッパー達がこぞって着用した。
ファレルとNIGOによってデザインされたLOUIS VUITTONのミリオネアサングラスは、CARRERAの5530からインスピレーションを得たと言っても過言ではないだろう。
11 ALPINA – M1
1986年のデビュー以来、ALPINA(アルピナ)のM1はHIPHOPシーンに根付いているが、実は、この巨大なサングラスはスティービー・ワンダーのシグネチャーであるサングラスから着想を得ている。
JAY-Zが『Show Me What You Got』のMVで、Snoop Doggが『Wet』のMVでALPINAのM1を着用したことも有名な話だ。
12 Giorgio Armani – Locs
Locsという名のこのレイバン風のサングラスは、N.W.A.の時代からずっと西海岸のHIPHOPカルチャーと共にあった。
「Locs」という名前は、スペイン語の「loco(狂った)」に由来し、LAのギャングよりも先に、メキシカンアメリカン達が着用し始めたようだ。
そして、今日では、YGら西海岸のラッパー達が自身のブランドのLocsをリリースしている。
Locsは90年代のトレンドアイテムだが、今でもアイウェア市場に影響をもたらしている傑作と言えるだろう。
いかがでしたでしょうか。今回は、USラッパー達が着用しているサングラスを12個ご紹介しました。
今後はどのような新しいサングラスが出てくるのだろうか。あるいは、今はまだ脚光を浴びていないサングラスが数年後に流行るのだろうか。それは、お洒落なラッパー達の動向次第であろう。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。