SOSHIOTSUKI|日本らしいダンディズムを提案するブランド
日本のドメスティックブランドを取り上げる企画【.jp】(ドット・ジェー・ピー)。
ドメステックブランドとは日本人デザイナーが始めたブランドのことを指し、既存の西洋文化に日本的な新要素を加え、時には破壊することで新しい価値を生み出しています。
そして今回は、日本人の精神性とテーラーのテクニックでダンディズムを提案するブランド・SOSHIOTSUKI(ソウシオオツキ)の魅力とおすすめアイテムをご紹介します。
【目次】
1 SOSHIOTSUKIとは
2 旧日本軍の軍服から得た着想
3 SOSHIOTSUKIこだわりのジャケット
4 SOSHIOTSUKIの代表的なアイテム
1 SOSHIOTSUKIとは
- 価格:★★★★☆
- 品質:★★★★★
- 独創性:★★★★★
- 知名度:★★★☆☆
SOSHIOTSUKI(ソウシオオツキ)とは、文化服装学院卒業生の大月壮士が2015年に立ち上げたメンズウェアブランド。
日本人の精神性とテーラーのテクニックによって作られるダンディズムを提案する。
若手デザイナーの育成を目的とするコンテスト・LVMHプライズのショートリストに、2016年に日本人最年少ノミネートされたことも有名。
ファッションYouTuberのリョウマツモトが、自身の動画内で同ブランドを激推ししたことも一気に認知を広げた要因だろう。
2 旧日本軍の軍服から得た着想
SOSHIOTSUKIは2018SSから3シーズンに渡って旧日本軍の軍服からインスパイアされたアイテムを展開した。
MA-1ジャケットやモッズコートのような海外のミリタリーウェアがファッションアイテムとして消費されているのと同様に、デザイン性の高いディティールの目立つ旧日本軍の軍服もファッションアイテムになると大月氏は考えたのだ。
以降、“日本的なテーラード”を“モードの文脈”で表現し続けている。
3 SOSHIOTSUKIこだわりのジャケット
SOSHIOTSUKIのコレクションには、毎シーズン必ずジャケットが含まれる。
ジャケットはブランドの味が最も顕著に現れるアイテムの一つであり、SOSHIOTSUKIのジャケットは一目でSOSHIOTSUKIであることがわかる繊細なディティールが特徴的。
前身が二重になっている“ダブルフェイス”や紐で止める仕様などエッジの効いたシルエットはまさに日本的。
最後に、SOSHIOTSUKIの代表アイテムを二つご紹介。
4.1 SOSHIOTSUKI DOUBLE SMOKING SUITS
SOSHIOTSUKIの19AWを代表するダブルフェイスのタキシード。
内側がサテン地、外側がウールで立体的な構造となっており、2004-2007年代頃に流行したスモーキングスーツを現代的に再解釈したアイテム。
4.2 SOSHIOTSUKI KIMONO BREASTED SHIRTS
19SSの着物シャツの要素を引き継ぎつつ、デザイン性を加えてアップデートした19AWのアイテム。
前身は着物合わせのようになっており、右腰部に付いている紐をボタン穴に通して絞ることで、シェイプを好みに合わせて変えることができるのが特徴的。
素材にはフォーマルなコットンブロードドレス生地が使用されており、品と粗悪さの混ざった”ダンディズム”を感じさせるシャツである。
確かなテーラーテクニックで和の男らしさを魅せるファッションブランド・SOSHIOTSUKIの今後の展開も見逃せない。
また、ファッションYouTuber・リョウマツモトが推しているブランドの情報は下記記事にてチェックしよう。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。