ディッキーズ874を履くラッパー・スケーターのストリートコーデ
ストリートシーンにおいて50年以上もの間、ラッパーやスケーターたちに愛され続けるワークパンツ・ディッキーズ874。
90年代に人気が爆発し一世を風靡したDickies(ディッキーズ)874はいかにしてストリートに浸透してきたのか。
今回は、ディッキーズ874の歴史やHIPHOPやスケートカルチャーとの関係を紐解きながら、ラッパーやスケーターたちのクラシカルなディッキーズ874のストリートコーデをチェックしていこう。
【目次】
1 ディッキーズ874とは
2 人気に火を付けた90年代のラッパーたち
3 スケーターたちのユニフォームに
4 今でも廃れることないディッキーズ874
1 ディッキーズ874とは
Dickies(ディッキーズ)874とは、ディッキーズが1967年にリリースしたワークパンツであり、871・872・873に続くこの作品はワークパンツの名作として50年以上経った今も多くの人々に愛されている。
874の最大の特徴は、高い耐久性と緩いシルエット。
コットン65%・ポリエステル35%の生地にステインリリース加工が施された874は、頑丈なうえに、シワもできにくく、かつては軍服にも使用されていたほどだ。
2 人気に火を付けた90年代のラッパーたち
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元々はブルーカラーの労働者たちの間に広まっていったディッキーズ874は90年代にはストリートファッションの定番パンツとなるが、もちろん一夜にして実現したわけではない。
ストリートシーンにおけるディッキーズ874の人気はアメリカ西海岸・カリフォルニアから始まり、2PacやSnoop Doggといった大御所ラッパーたちがファッションとしてディッキーズのワークパンツを履き始めた。
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そして、HIPHOPとディッキーズの関係はN.W.Aの登場で90年代後半に決定的なものとなる。
ギャングスタラップなどの影響で、細いシルエットからバギースタイルが主流となり、ラッパーたちのコーデを実現するのに最適なディッキーズ874は、デザインもシンプルであるためオールシーズンどこでも履けたのだ。
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クールで頑丈なディッキーズ874を当時のスケーターたちが履かない理由はない。
カリフォルニアのプロスケーターJulien Stranger(ジュリアン・ストレンジャー)や彼のチームメンバーがディッキーズ874を履き始めたことで、80年代後半から90年代にかけてスケートボード業界に浸透していった。
当時、有名なスポットに行けばディッキーズ874を履いていないスケーターを探す方が難しい程であったという。
今でも874はスケーターたちのユニフォームだ。
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ディッキーズ874は無地のTシャツやシャツなど、シンプルなウェアを合わせるのが基本。
コーデを組みやすいということもあり、カーキやネイビーは昔から人気のカラーだ。
4 今でも廃れることないディッキーズ874
あらゆるブランドからワークパンツリリースされている現在でもディッキーズ874の人気は健在だ。
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現在のHIPHOPシーンでNo.1とも言われているKendrick Lamar(ケンドリックラマー)は、ライブにてディッキーズ874を履いている。
パンツの裾をロールアップし、スタイリッシュな着こなしに。
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エイサップロッキー・ジャスティンビーバーなどの海外セレブたちはシンプルなコーデから抜け出しディッキーズ874をカジュアルな服装に上手く合わせている。
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DaBabyはディッキーズのワークシャツと874に、GUCCIのスカーフとシューズを合わせている。
色合いが統一されているため一見違和感はないが、ワークウェアブランドとハイブランドの代表格を合わせるという、なんとも面白いコーデだ。
いかがでしたでしょうか。
今回は、ディッキーズ874の歴史、ヒップホップ・スケートボードとの関係を紐解きながら、ラッパーやスケーターたちのコーデをご紹介しました。
明日は874を履いて街へ出よう。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。