blackmeans|パンクの真髄を極める日本のレザーブランド
日本のドメスティックブランドを取り上げる企画【.jp】(ドット・ジェー・ピー)。
ドメスティックブランドとは日本国内発のブランドのことを指し、既存の西洋文化に日本的な新要素を加え、時には破壊することで新しい価値を生み出しています。
そして今回は、レザーの本場である日本が世界に誇るパンクなレザーブランド・blackmeans(ブラックミーンズ)の魅力をご紹介します。
【目次】
1 blackmeansについて
-1.1 blackmeansとは
-1.2 小松雄二郎氏について
2 blackmeansの世界観
3 様々なコラボレーション
1 blackmeansについて
1.1 blackmeansとは
- 価格:★★★★☆
- 品質:★★★★★
- 独創性:★★★★★
- 知名度:★★★☆☆
2008年AWシーズンからレザーブランドとして始まったblackmeans(ブラックミーンズ)。
デザイナーの小松雄二郎氏が、世界的なレザーの聖地である日本の先人達へのリスペクトを込め、「blackmeans」という彼らのことを意味する造語を作り、自分たちも後世に継承するのだという意味でブランド名がblackmeansになった。
日本のハードコアパンクの枠組みの中で新たな価値観を生み出し、独自のスタイルを提案するblackmeansのアイテムは、遊び心のあるデザインが街でも一際目立つ。
1.2 小松雄二郎氏について
小松氏は12歳ぐらいの頃にテレビで流れてきたSEX PISTOLS(セックス・ピストルズ)をきっかけにパンクにハマり、小学生の頃から既にパンクファッションやレコードにお小遣いを注ぎ込んでいたのだそう。
家庭科教師の母親に育てられた小松氏は手先が器用で、ライダースを自分なりにカスタムすることもあったが、一からこだわってライダースを作りたいと言う思いが強かったため、服飾学校に進学し、そこから本格的に服作りの道に進むことになるのだった。
⬇︎SEX PISTOLS – Anarchy In The UK⬇︎
2 blackmeansの世界観
日本人は、繊細なものづくりこそがアイデンティティであり、世界が認め世界に誇れる部分だ。
blackmeansのロゴの鳩の翼が手の形になっているのにも、そういった意味が込められており、日本を背負うという漢気を感じる。
そういう意味でアイデンティティを失いつつある現代の日本の流れを改めて考えさせられる。
また、小学生の頃にパンクと出会い、どっぷり浸かった小松氏はパンク的思考を持ち合わせており、自在に変容する時代の流れの中で自我を確立する強さが必要であると言う。
そういったパンク的価値観が根本にあるからこそ、blackmeansのデザインは他のレザーブランドと違う雰囲気を纏っているのだろう。
最後に、blackmeansと様々なブランド・アーティストとのコラボレーションをご紹介。
3.1 1017 ALYX 9SM
ローラコースターバックルで有名な1017 ALYX 9SM(アリクス)とblackmeansの2019年のコラボアイテムはかなり個性的。
ラッパーのLEXも『Friends』のMVにてDENIM JACKET(¥188,500)を着用している。
3.2 Sasquatchfabrix.
Sasquatchfabrix.(サスクワッチファブリックス)との初コラボレーションは2013年の刺し子襤褸デニムジャケット&パンツ。
2012春夏シーズンでSasquatchfabrix.が作った、「刺し子」という日本の伝統的な手法にblackmeansが感銘を受け、blackmeansのアイコニックな「襤褸(ぼろ)」とのコラボが実現した。
3.3 VERDY
日本が世界に誇るグラフィックアーティストであるVERDY(ヴェルディ)とはコインケースで2回(2019年・2020年)コラボしている。
blackmeans定番のコインケースに、VERDY氏が所属するユニット・VK DESIGN WORKSのアイコンがデザインされている。
いかがでしたでしょうか。今回は、日本が誇るレザーブランド・blackmeansについてご紹介しました。
街中でblackmeansのアイテムを見かけたら今までとは違う見方ができるかも知れません。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。