sulvam|時代に求められるモードスタイルを貫くブランド
日本のドメスティックブランドを取り上げる企画【.jp】(ドット・ジェー・ピー)。
ドメスティックブランドとは日本国内発のブランドのことを指し、既存の西洋文化に日本的な新要素を加え、時には破壊することで新しい価値を生み出しています。
そして今回は、時代の空気を感じ取って服に落とし込む力を武器に、唯一無二のモードスタイルを発信するブランド・sulvam(サルバム)の魅力に迫ります。
【目次】
1 sulvamとは
2 sulvamの特徴
3 藤田哲平氏について
4 Onitsuka Tigerとのコラボ
5 sulvamの代表的なアイテム
1 sulvamとは
- 価格:★★★★☆
- 品質:★★★★★
- 独創性:★★★☆☆
- 知名度:★★★☆☆
sulvam(サルバム)とは、藤田哲平氏が2014年に立ち上げた日本発のファッションブランド。
2016年に開催された「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 S/S」で発表した17年春夏コレクションが高く評価され、藤田氏は、世界での活躍が期待できるデザイナーの創出・支援を目的とした「DHLデザイナーアワード」にも選ばれる。
sulvamはそれ以降、一気に注目を集め、2017年1月に世界最大のメンズの祭典「ピッティ・イマージネ・ウオモ」で初めての海外単独ショーを開催すると、藤田氏は翌月2月にLVMHプライズにてセミファイナリストに選出された。
sulvamは間違いなく今最も勢いのあるブランドの一つだ。
2 sulvamの特徴
sulvamは、ステッチ線をフリーハンドにしたり、ジャケットの裾を断ち切ったりと大胆なデザインが特徴。
決して市場に媚びず、藤田デザイナー自身の個性を前面に押し出したsulvamの服は、時代の空気感にマッチしながらも独特の雰囲気を醸し出す。
3 藤田哲平氏について
1984年に千葉県で生まれたsulvamの創設者・藤田哲平氏は、セレクトショップ店員・バイヤーを経て、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)にパタンナーとして8年間勤める。
文化服装学院出身の藤田氏だが、学校にはあまり通っておらず、服作りの基礎はヨウジで学んだのだとか。
また、藤田氏はヨウジ時代に、自身が作りたいと思った服を仮縫いの状態で山本耀司本人に見せたところ、「エゴはいらないんだよ」と激怒された経験があるそう。
表裏一体とも言える個性とエゴ。その二つの違いを学んだのもまた学校ではなくヨウジなのであった。
2019年にOnitsuka Tiger(オニツカタイガー)は70周年を記念し、国内外で人気な7人のデザイナーとコラボレーションするプロジェクト「Onitsuka Tiger 70th ANNIVERSARY × 7 DESIGNERS」を実施。
その七つのコラボのうちの一つがOnitsuka Tiger × sulvamだ。
オニツカタイガーの太極拳シューズことTAI-CHIREBとスポーティなセットアップに、sulvamらしいステッチのデザインを加えたアイテムがそれぞれ販売された。
両ブランドの魅力が絶妙に融合したコラボレーションであった。
5 sulvamの代表的なアイテム
最後に、sulvamの代表的なアイテムを2個ご紹介。
5.1 ジャケット
sulvamといえばジャケットだというファッショニスタは多いだろう。
美しいカッティングと切りっぱなし(カットオフ)が、sulvamファンを虜にする。
sulvamのジャケットはラッパーのHIYADAM(ヒヤダム)も愛用している。
5.2 コート
sulvamでジャケットと同じくらい人気なのがコート。
サイズ感は大きめのものが多く、カットオフのデザインや、ステッチ線が複雑に入ったデザインは見る人が見ればsulvamのアイテムだとすぐに気づくだろう。
藤田氏の独特な世界観を服に映し出し、ますます人気を集めているsulvamの今後にも目が離せない。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。