リックオウエンスのスニーカーについて知っておくべき全てのこと
「私はスニーカーが好きではないが、皮肉にも人気になってしまった。」
そう語っているのはリックオウエンス氏本人であり、既存のスニーカーデザインへのアンチテーゼとしてスタートしたリックのスニーカーラインは今やカルト的人気を誇っている。
今回はそんなリックオウエンスのスニーカーについて知っておくべきことをまとめてご紹介しよう。
【目次】
1 Rick Owensの最初のスニーカー
2 NIKEからインスパイア!?
3 Dunkがデザイン変更してGeobasketに
4 Rick OwensのDunkは史上初のラグジュアリースニーカー?
5 リックオウエンスのスニーカーのサイズ感
6 リックのスニーカーはなぜ高いのか
1 Rick Owensの最初のスニーカー
リックオウエンスのアイコニックなスニーカー「Dunk(ダンク)」のデビューは2006FWコレクションとされているが、上の動画で紹介されているように、Rick Owensの最初のスニーカーは、「Proto-Dunk」と呼ばれており、2005FWのコレクションで既に生産されていた。
ただ、リックオウエンス氏によると、この最初のシューズは、アッパーとソールを単にくっつけただけのもので、構造が完全に間違っていたそうだ。
しかし、この最初のシューズは非売品であるため、50万円を超えるプレ値がついている。
今ではリックのファンなら喉から手が出るほど欲しいスニーカーだ。
2 NIKEからインスパイア!?
Dunkは初め、あからさまにNIKEを模倣していることで有名になったが、実は、DunkのスウッシュはNIKEを模倣しているだけでなく、PUMAのストライプを反転させたものであった。
また、2007年に作られたプロトタイプは明らかにVansのオールドスクールのコピーであったが、発売されることはなかった。
さらに、2013FWコレクションでは、Converseをリックの世界観で再解釈した「Ramones(ラモーンズ)」が登場し、これは今でも人気なシルエットだ。
NIKEだけでなくあらゆるブランドからインスパイアされているリックのスニーカーは総じて、デザイナーの美学を忠実に再現している。
3 Dunkがデザイン変更してGeobasketに
あらゆるブランドから着想を得た「Dunk」は2010年まで販売されていたが、ついにデザインが変更され、我々の知る「Geobasket(ジオバスケット)」に進化を遂げた。
このGeobasketのデビューから2年が経過した頃には既にDunkの希少価値は高まっており、スニーカーマニアの中で絶大な人気を誇った。
Dunkの登場以前は、10万円を超えるような高級スニーカーを手掛けるデザイナーはいなかった。
また、独自にスニーカーを生産するファッションブランドはそれほどなかったため、当時最も有名であった高級スニーカーであるPRADAの「America’s Cup(アメリカズカップ)」と同じく、デザイナーズブランドとしては斬新な動きであった。
そのようにしてDunkはファッション業界での名声を高め、それ以降あらゆるシルエットのRick Owensのスニーカーが登場するための道を開いたと言えるだろう。
5 リックオウエンスのスニーカーのサイズ感
リックオウエンスの靴のサイズは基本的には表記通りだが、以下の2点だけチェックしておこう。
- いくつかのモデル(TURBODRK Chuck Taylor All-Star 70やGeobasketなど)は靴のつま先が角ばっているのでハーフサイズ小さめがオススメ
- リックオウエンスの靴は全てEUサイズで表記されているのでサイズ表をチェックしよう
6 リックのスニーカーはなぜ高いのか
皆さんご存知の通り、リックオウエンスのスニーカーはかなり高価。
お洒落なラッパー達と同じリックの靴を履こうとすれば、大抵の場合10万円以上は必要だ。
なぜそれほど高いのか。主な理由は次の4つだ。
- イタリアのモデナにある自社工場で、一足一足丁寧に製造されている。
- リックの靴は、しなやかなカーフレザー、ラムレザー、牛毛などの最高級素材に加えて、リサイクルビニール、オーガニックコットン、米の廃棄物などのサステイナブルな素材を用いて作られている。
- ほとんどのデザインは、複数のレザーやパターンを使用しているため、生産工程や素材の調達が複雑になっている。
- 何年も使えるほど耐久性に優れている。
やはり高いものには高い理由がある。
いかがでしたでしょうか。今回は、Rick Owensのスニーカーについて知っておくべきことをまとめてご紹介しました。
リックの靴で足元からモードストリートな雰囲気を放とう。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。