ラッパーや芸能人はなぜストーンアイランドの服を着るのか
Stone Island(ストーンアイランド)のアイコニックなコンパスロゴのワッペンは今や世界共通の言語にもなっている。
ヨーロッパで爆発的な人気を誇ったストーンアイランドはいかにして海を渡り、世界中のラッパーや芸能人たちに愛されるブランドとなったのか。
今回は、ストーンアイランドの歴史や流行らせたラッパーの存在に触れながら、その人気の理由に迫っていこう。
【目次】
1 ストーンアイランドとは
2 イギリスでステータスシンボルに
3 なぜストーンアイランドは世界で人気になったのか
4 ストーンアイランドを愛用する日本のラッパー・芸能人
1 ストーンアイランドとは
Stone Island(ストーンアイランド)とは、1982年にファッションデザイナーであるマッシモ・オスティ氏が設立したイタリアのファッションブランド。
ストーンウォッシュ加工を施し、独自に開発したテラステラと呼ばれる生地はいち早く高い評価を獲得し、今でもストーンアイランドの大きな武器となっている。
また、コンパスロゴのワッペンがストーンアイランドのトレードマークであり、光の反射するリフレクティブ・ジャケットもストーンアイランドの大きな発明の一つだ。
2 イギリスでステータスシンボルに
ストーンアイランドの発祥の地はイタリアだが、このブランドがまず初めに羽を伸ばした舞台はイギリス。
イギリスのテラスカルチャーを抜きにしてストーンアイランドは語れない。
テラスカルチャーとは、80年代に熱狂的なサッカーサポーターの間で生まれたサブカルチャーのことを指し、応援するチームカラーのウェアを身に付けるのが一般的であるのに対し、彼らは派手なデザイナーズブランドの服を追い求めた。
そして、ストーンアイランドはその代表格とも言えるブランドであった。
腕に付いたロゴワッペンで仲間同士が簡単に識別できることや、カジュアルでスポーティーなアイテムが多いことなど、テラスカルチャーとストーンアイランドは相性抜群であったのだ。
1992年、スウェーデンで開催された欧州選手権のあと、ストーンアイランドの服を取り扱うGeniusという店にイングランドのファンが集団で略奪を行った。
それほどに彼らはストーンアイランドに熱狂していたのだ。
3 なぜストーンアイランドは世界で人気になったのか
ヨーロッパにおいて爆発的な人気を博し、コンパスロゴのエンブレムがイギリスのステータスシンボルとなるほどに成長したストーンアイランド。
そんなストーンアイランドが、海を渡りアメリカにおいて急成長を遂げたきっかけは大きく分けて以下の二つだ。
3.1 ドレイクの着用
2015年頃から、カナダ出身のラッパーDrake(ドレイク)が、ウィンブルドンの観戦にてストーンアイランドのロンTを着ている姿がキャッチされた。
この頃から、ドレイクはライブや私服でストーンアイランドの服を頻繁に着用し始めた。
これをきっかけに、この年の北米での売上が9700万ドルに拡大し、ニューヨークに旗艦店がオープン。
ドレイクの影響力は恐ろしい。
3.2 Supremeとのコラボ
ストーンアイランドは2014年、現在ストリートファッション界において最も有名なブランドであるSupreme(シュプリーム)とのコラボレーションを発表し、今日まで続く継続的なパートナーシップをスタートさせた。
イギリスでカルト的人気を集めてきたストーンアイランドと、アメリカで圧倒的な地位を確立するSupremeが海を越えて手を組み、世界中のオーディエンスを惹きつけている。
4 ストーンアイランドを愛用する日本のラッパー・芸能人
最後に、そんなストーンアイランドの服を着ている日本のラッパーや芸能人をご紹介。
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KEIJU
菅田将暉
Via Pinterest
ストーンアイランドの服は、上品さとカジュアルさが調和しており、キメすぎないスタイリッシュを実現する。
ストーンアイランドのワッペンは決してダサいものなんかではない。
クールガイであることを示す紋章なのだ。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。