Children of the discordance|時代に調和しない侍ブランド

日本のドメスティックブランドを取り上げる企画【.jp】(ドット・ジェー・ピー)

ドメスティックブランドとは日本国内発のブランドのことを指し、既存の西洋文化に日本的な新要素を加え、時には破壊することで新しい価値を生み出しています。

そして今回は、デザイナーが体験してきたスケートやHIPHOPカルチャー、そしてヴィンテージウェアに対する思想を服に落とし込むブランド・Children of the discordanceの魅力をご紹介。

 【目次】
1 Children of the discordanceとは
2 志鎌秀明氏について
3 フェアトレードアイテム
4 着用しているラッパー

1 Children of the discordanceとは

出典:childrenofthediscordance.com

  •  価格:★★★★☆
  •  品質:★★★★★
  • 独創性:★★★★★
  • 知名度:★★★☆☆

Children of the discordance(チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス)とは、デザイナーの志鎌秀明氏が2011年より手掛ける日本のファッションブランド。

ブランド名の「discordance(不調和)」は、トレンドに「調和しない」という志鎌氏がティーンの頃から抱いているある種の反骨心に由来するものであり、ストリートの精神を強く感じる。

2 志鎌秀明氏について

1980年生まれのデザイナー・志鎌秀明氏は、横浜の海沿いの工業地帯で育ったことから、スケートボードやHIPHOPなどのストリートカルチャーにハマる。

専門学校に通っているときは、学校・服屋・スケボーを毎日繰り返していたのだそう。

志鎌氏は、服に関する仕事に就こうとは思っていなかったが、原宿でスナップされたコーディネートが瞬く間に注目を集め、ファンを獲得。

そして、2005年に原宿のセレクトショップ・Acycleを立ち上げて6年間勤めたのち、2011年にChildren of the discordanceをスタートさせた。

3 フェアトレードアイテム

Children of the discordanceには、コレクションラインとハンドメイドのリメイクラインの他、フェアトレードアイテムを展開するラインが存在する。

服が生まれた背景にあるカルチャーや歴史を調べると感動することが度々あり、服のルーツにこだわるために始まったのがこのフェアトレードのライン。

パレスチナの織物工場と協力することで、難民キャンプで生活する女性や子供に対して雇用を生んでおり、世界の貧困地域や少数部族を支援する活動としてもこのフェアトレードのラインは魅力的である。

4 着用しているラッパー

最後に、Children of the discordanceを着用しているラッパーをご紹介。

4.1 Ralph

出典:childrenofthediscordance.com

デザイナーの志鎌氏と同じ横浜出身のラッパー・Raplh(ラルフ)は、Dover Street Market Ginza限定のカプセルコレクションのモデルを務めた。

また、Ralphは、Children of the discordanceがミラノデジタルファッションウィークの公式スケジュールで発表した2021AWコレクションの映像作品に登場した。

4.2 Hideyoshi

Ralphと同じく、2021AWコレクションの映像作品に登場したHideyoshi(ヒデヨシ)だが、作品中で使われた2曲は『Jitsuryoku』『Majinahanashi』で、いずれもHideyoshiの曲であった。

⬇︎Hideyoshiが好きなブランドについてはこちら⬇︎

4.3 YZERR

YouTubeより

BAD HOPの司令塔・YZERR(ワイザー)が『Friends』のMVにて着用していたこのジャケットはChildren of the discordanceのアイテム。

アイテム名・値段などの詳細や、『Friends』で他のラッパーが着用していた服のブランドについては下記記事で紹介しています。

ペイズリー柄が流行する中で、一際存在感を放つChildren of the discordanceの今後にも目が離せない。

MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。

関連記事一覧