ラッパー達はなぜKANGOLのバケットハットを被るのか?
アディダスのスウェットに足元はスーパースター。そしてKANGOL(カンゴール)のバケットハット。
伝説のラップグループ・RUN-D.M.C(ランディエムシー)の正装である。
今回はKANGOLのバケットハットとラッパーの関係とRUN-D.M.Cが起こしたファッション革命をご紹介します。
【目次】
1 RUN-D.M.C(ランディエムシー)とは
2 KANGOLを流行らせたのはCOOL J
3 ADIDASを流行らせたRUN-D.M.C
4 RUN-D.M.Cのファッション革命
1 RUN-D.M.C(ランディエムシー)とは
1.1 RUN-D.M.Cとは?
RUN-D.M.C(ランディエムシー)とは、ニューヨークを拠点に世界で活躍したラップグループであり、1980年代の音楽シーンを最も盛り上げたと言っても過言ではない。
また、RUN-D.M.Cはワールドヒットした初のラップグループであり、ロックとHIPHOPの融合など様々な功績を残した彼らはラップ史を語る上では欠かせない存在である。
1.2 RUN-D.M.Cのファッション
そんなRUN-D.M.Cのファッションは、アディダスのスウェットに足元は紐を取ったスーパースター。そして決め手に、KANGOL(カンゴール)のバケットハット。
このセットはRUN-D.M.Cの正装と呼ばれ、彼らの象徴となるとともにストリートでのKANGOLブームに拍車をかけた。
⬇︎90年代のHIPHOPファッションはこちら⬇︎
当時、ブランドとして評価が高かったKANGOLをHIPHOPシーンで流行らせたのは、COOL J (クールジェイ)こと、LL COOL J。
売れっ子であったCOOL JがアルバムのジャケットやライブにてKANGOLのバケットハットを頻繁に着用したことで、KANGOLのバケットハットは1980年代のラッパーのファッションアイコンの一つとまでなったのだ。
⬇︎【MV】LL COOL J – I Need Love⬇︎
3 ADIDASを流行らせたRUN-D.M.C
ストリートにおいてKANGOLバケットハットのトレンドを作り上げたのがLL COOL Jである一方で、ADIDASのスーパースターを流行らせたのは間違いなくRUN-D.M.Cだ。
彼らは、「My Adidas」という楽曲まで作っており、ライブにて観客に対し、「履いてきたAdidasのスニーカーを掲げろ」と言うと全員がAdidasを両手に掲げたという。
このライブの光景を実際に見た当時のAdidasの関係者は、RUN-D.M.Cに契約の話を持ちかけたという。
4 RUN-D.M.Cのファッション革命
楽曲とともに、ファッションにおいても語られることが多いRUN-D.M.C。
彼らのすごい点は、どこにでもあるもの・誰でも買えるものを初めて衣装として着たということだ。
それまでのラッパーが派手・高価なアイテムを衣装として着用していたのに対し、RUN-D.M.Cは敢えて皆が買えるものをクールに着こなしステージに立ったのだ。
いかがだったでしょうか。今回はKANGOLのバケットハットとHIPHOPの関係とRUN-D.M.Cが起こしたファッション革命についてご紹介しました。
皆さんもぜひKANGOLのバケットハットを被って街を歩いてみてください。
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