ドレイクとNIKEの関係の歴史を一気におさらい
Drake(ドレイク)は2009年に脚光を浴びて以降、NIKEにラブコールを送り続けている。
ヒップホップ史に残るほどのヒットを記録した『SICKO MODE』のバースで、「checks over stripes(アディダスよりもナイキ)」と歌っていることからも、ドレイクのナイキ愛がうかがえる。
そして、過去10年間にわたって両者はコラボ製品を作っており、今ではコラボレーベルであるNOCTA(ノクタ)も絶好調だ。
今回は、そんなドレイクとナイキの長い歴史を振り返っていこう。
【1 of 12】OVO x エアジョーダン
カニエ・ウエストがナイキを非難しまくっていた2013年、彼のライバルであるドレイクはエアジョーダンと静かに契約を結んだ。
そして、ドレイクがSNSでたびたびチラ見せしていた黒色のコラボエアジョーダン10は、何の事前情報もなく、2015年にLAで開催されたOVOポップアップストアで突然リリース。
定価約2万5000円のこのAJ10は、当時およそ50万円のプレ値がつくほどの人気を見せた。
【2 of 12】特別モデルのOVO x エアジョーダン
Via Instagram @champagnepapi
一般発売されたOVO x ジョーダンブランドのほとんどがOVOのシグネチャーカラーであるブラック/ホワイト/ゴールドのカラーリングであったが、ドレイクのために作られた特別モデルは、よりクリエイティブなデザインであった。
エアジョーダン8 CALIPARI PACKや、自身のアルバム「Views」のリリースを記念したエアジョーダン6 Low、2014年のリル・ウェインとのツアーにてドレイクが履いていたエアジョーダン3などは、特にスニーカーヘッズたちの注目の的となった。
【3 of 12】ドレイクがadidasに禁断の移籍!?
今でこそコラボレーベルを立ち上げるほど良好な関係を築いているドレイクとNIKEだが、過去にはちょっとしたハプニングも。
2018年にOVO x エアジョーダン8をリリースした直後、ドレイクがNIKEとの契約に不満を抱く。
そして、その後数ヶ月にわたって、ドレイクがadidasのトラックパンツやウルトラブースト、YEEZYのアイテムなどを着用している姿が頻繁に目撃され、彼がadidasへ移籍する噂は瞬く間に広がった。
実際、ドレイクとアディダスは契約する予定であったし、コラボブランドも立ち上げる話も順調に進んでいたようだが、あることがきっかけで契約の話は白紙に。
さて、何があったのかを次にご紹介しよう。
【4 of 12】プシャ・Tとのビーフ
二人のビーフの発端は、Pusha T(プシャ・T)が2012年にリリースした楽曲『Exodus 23:1』。
ギャング上がりのプシャ・Tが、リル・ウェインらを「ギャングもどき」としてディスる内容だ。
リル・ウェイン本人はもちろん、彼の後輩であるドレイクもプシャ・Tをラップでディスるようになり、ここから両者のビーフが始まる。
そして、ドレイクとアディダスの契約の話が進んでいた2018年にビーフが激化。
プシャ・Tが楽曲『The Story of Adidon』の中で、ドレイクが発売する予定であったadidasのライン「Adidon」を暴露し、adidasとの契約の話がおじゃんになったというわけだ。
最終的には、同年8月にドレイクは再びNIKEとよりを戻し、『SICKO MODE』で「checks over stripes(アディダスよりもナイキ)」とラップすることで忠誠を誓った。
【5 of 12】特別仕様のエアマックスプラス
Via Instagram @champagnepapi
夏の終わりにドレイクは「for stage use(ステージ用)」というコメントを添えて、特別バージョンのエアマックスプラスの写真をインスタグラムで投稿。
Migos(ミーゴス)とのコラボツアーで、ドレイクは様々なカラーリングのエアマックスプラスを着用したが、このモデルが一般発売されることはなかった。
【6 of 12】特別仕様のエアズームボメロ5
NIKEがドレイクにプレゼントしたスニーカーはエアマックスプラスだけではない。
2019年のヨーロッパツアーで彼がパリを訪れた際、特別なカラーリングのエアズームボメロ5を履いている姿を目撃された。
ところが、これまた公式リリースされることはなかった。
ドレイクとナイキが一時的に仲違いする前、シュータンにドレイクのサインが施されたエアジョーダン4 RAPTORSが発売される話が進んでいた。
しかし、発売までには既にドレイクがアディダスのアイテムを身にまとうようになっていたため、2018年8月に実際に発売されたエアジョーダン4は、予定されていたカラーリングながらも、ドレイクのサインが外されていた。
そして、先述の通り両者は関係を再熱させたため、2019年6月(日本は10月)に今度はドレイクのサイン入りのAJ4がリリース。
トラヴィス・スコットのAJ4ほど人気を得ることはできなかったが、色々ハプニングがあったことを考えると感慨深い。
【8 of 12】『Only You Freestyle』のMVで『Certified Lover Boy』のマーチをチラ見せ
2020年7月、UKラッパーHeadie One(へディ・ワン)が公開した『Only You Freestyle』のMVに、客演で参加したドレイクも登場。
ドレイクが2020年最高のバースを披露したミュージックビデオ内では、カメラに映る全員が、黄色の文字で「CLB」とプリントされたNIKEとのコラボパーカーを着用。
このパーカーは、ドレイクが2021年にリリースし大ヒットを記録したアルバム『Certified Lover Boy』のマーチであり、このビデオにて初披露となった。
【9 of 12】NIKEのキャンパスで撮影した『Laugh Now Cry Later』のミュージックビデオ
先ほどの『Only You Freestyle』のMVが予告編だとすれば、『Laugh Now Cry Later』のMVはメインイベント。
ドレイクは、以前見たのと同じ「CLB」パーカーに加え、ハートのステッチが施されたピンクのボンバージャケットも着用しており、たちまち話題となった。
それにしても、オレゴン州にあるNIKEのキャンパスで仲の良いNBA選手たちとはしゃぐドレイクの姿はとても楽しそうだ。
【10 of 12】『Certified Lover Boy』のマーチがついにリリース
2020年10月、ナイキとともに手がけた『Certified Lover Boy』のマーチコレクションがついに世に放たれた。
既に公表していた「CLB」パーカーに加え、つばにキスマークがついた白のキャップ、ソックス、グラフィックTシャツなどが発売。
これらのアイテムは今でもプレ値を出せばゲットすることができる。
【11 of 12】ドレイクとNIKEのレーベル「NOCTA」がスタート
ドレイクとナイキの2020年のアパレルドロップは、『Certified Lover Boy』のマーチだけにはとどまらない。
ドレイクは11月、ナイキと共同開発したアパレルライン「NOCTA」の発売日を発表した。
このブランド名は、彼が夜行性(ノクターナル)であることにちなんだもの。
幼少期に欲しかった靴、憧れたアスリート、実際に持っているものまですべてNIKEだったというドレイクにとって、NOCTAの実現はまさに夢のようなコラボレーションだ。
2021年9月にリリースされたNOCTAのゴルフコレクションは、プロもコースで着用している。
滑り出しは好調なようだ。
【12 of 12】NOCTAから初のスニーカーがリリース
NOCTAのアパレルラインは素晴らしい成功を収めたが、やはりフットウェアを求める声は多かった。
そして、2022年3月3日、トリプルホワイト/トリプルブラックの2色展開で「ホット ステップ」がついに発売された。
ドレイクがSNSにアップしている写真を見ると、ブラックxイエローやパイソン柄のものもリリースされそうだ。
さらに、2022年は、『Certified Lover Boy』をテーマにしたエアフォース1が発売されるのではないかと噂されている。
NOCTAの今後の情報も要チェック。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。