知っておきたい90年代メンズファッションのトレンド68選
1990年代は、ポップカルチャーや音楽シーンにとって重要な時代であり、近年、当時のトレンドがリバイバルしているのは言うまでもなく、ヴィンテージファッションが多くの人たちにとって斬新なものになっている。
そこで今回は、洋服から髪型まで、90年代メンズファッショントレンドをまとめてお届けしよう。
1 オーバーオールの肩紐片方外すスタイル
オーバーオールの肩紐を片方だけ外すのもよし、両方外すのもよし。
また、90年代を強く感じたい方は、GUESSのオーバーオールがおすすめ。
2 スケーターブランドのロゴTシャツ
Alien WorkshopやThrasher、Spitfireといったスケーターブランドの爆発的人気を受けて、アメリカ中の若者がこれらのブランドのロゴTシャツを着ていた。
ただ、最近ではあまり見かけない。
3 PARASUCOのジーンズ
サイドに2本のストライプが入ったPARASUCOのジーンズは、当時ではステータスシンボルであった。
4 パンツの裾を片方だけロールアップするスタイル
刑務所に入ることがカッコいいことだと思っていた男達は、ギャング達の間で始まったこのスタイルを好んでいた。
そして、かの有名なラッパー・LL Cool Jがこのスタイルを大衆に広めたのであった。
5 GIRBAUDのジーンズ
いつの時代も、ティーン世代は身につけている服のブランド次第で、学校のスターになれる。
そして、90年代において、学校に履いていくデニムパンツはGIRBAUD(ジルボー)のものでなければならなかった。
6 ヘアブリーチ
オーストラリアのロックバンド・INXS(インエクセス)のおかげで、「Suicide Blonde」という言葉が日常的に使われていた。
そして、ブリーチヘアで有名なアメリカの料理タレント、ガイ・フィエリのおかげで、このヘアスタイルはいまだに流行っている。
7 PELLE PELLE
PELLE PELLE(ペレペレ)のレザーは、Avirexのボンバージャケットに次いで人気なアイテムであった。
8 KangaROOS
KangaROOSのシューズの大きな特徴の一つがサイドのポケット。
ここに色々なものを隠していた人もいたとかいなかったとか。
9 ラスベガス・レイダースのキャップ
ウェストコースト(西海岸)のHIPHOPが好きな方なら、90年代にこのキャップが流行っていたことを知っているだろうし、コアなファンなら持っているはずだ。
10 ウォレットチェーン
当時、ウォレットチェーンは、自分がワルであることを表すアイテムであった。
また、単純に、財布をポケットの中から取り出しやすいというメリットもある。
11 ネオンカラーのウィンドブレーカー
ネオンカラーのウィンドブレーカーを羽織っていれば、学校ではたちまちヒーローになれた。
このトレンドは子供達の間で特に話題になっていたが、色が派手であれば派手なほど良いとされていた。
12 SKECHERS
華やかさとスニーカーらしいカジュアルさが見事に共存していたSKECHERS(スケッチャーズ)のスニーカーは、当時一世を風靡していた。
13 ボーダー柄のニットセーター
Kurt Cobain(カートコバーン)やFreddie Krueger(フレディクルーガー)らが着用していたボーダー柄のニットセーターはストリートでかなり普及していた。
カートコバーンのようにセーターを破壊したければ、糸を思いっきり引っ張ろう!
14 バンダナ
バンダナを頭に巻くことは、すなわち伝説のラッパー・2Pacへの愛を意味していた。
15 British Knights
厚底で重厚なラベルのついたヒールにより、British Knights(ブリティッシュナイツ)はHIPHOPヘッズ達の間で大人気であった。
また、BKの大きなベロは、90年代に登場したムートンブーツ型のスケートシューズの先駆けになったのかもしれない。
16 ダメージジーンズ
当時、NIRVANA(ニルヴァーナ)の曲を聴いていた人たちのほとんどは、デニムパンツに少なくとも3つは穴が開いていた。
17 ロングヘアースタイル
カート・コバーンやアクセル・ローズなど多くのロックスター達がロングヘアをなびかせていた。
そして、ヘヴィメタル専門の音楽番組「MTV Headbangers Ball」が放送された時、アメリカ中の子供達は床屋にいくのを辞め、髪を伸ばし始めた。
18 コンバットブーツ
当時、全ての男達はSF映画「タンク・ガール」や、テレビアニメ「ビーバス・アンド・バットヘッド」の登場人物に憧れてコンバートブーツを欲しがった。
19 TRIPLE 5 SOUL
「555-SOUL」とプリントされたパーカーは当時見たことがある人も少なくないだろう。
今では全く見なくなってしまったが。
20 G-SHOCK
超ハイテク時計が流行っていた当時、G-SHOCKを腕につけていたキッズは、もれなくポテトチップスの袋を持っており、幸せそうな体型をしていた。
21 ZUBAZのパンツ
リルウェイン以前のラッパー達は、ZUBAZなどのブランドのワイルドなパンツを愛用していた。
22 グラフィックTの上にボタンを外したシャツを重ねるスタイル
このスタイルは、90年代当時ではイケてる男のユニフォームであった。
長袖シャツをジャケットのように羽織って、下にはニルヴァーナやダニエル・ジョンストンのバンドTシャツを着れば、女性を口説く準備はバッチリであった。
23 LUGZ
1993年にTimberlandのライバルとして現れたLUGZは、HIPHOPシーンにおいてファンが多かった。
厚底で大きいブーツは当時のトレンドで、ダボダボのバギージーンズやチェーンとの相性は抜群だ。
24 温度で色が変わるTシャツ
温度によって色が変わる感温素材を使用したTシャツは、触ると色が変わるのであらゆる場所に手形がついてしまう。
また、間違った洗濯の仕方でダメになることも少なくなかった。
25 無地のTシャツの上にブレザーを重ねるスタイル
90年代の男達は、ダボついたスーツの下に黒の無地Tシャツを着ていた。
今ではあまり見かけなくなったスタイルだ。
26 AIRWALK
当時、スケートシューズといえばVANS派かAIRWALK派に分かれた。
最終的にVANSが勝ったことは、近年のスケーター達の足元を見ても分かる通りだ。
27 ICEBERGのニットセーター
このディズニーストアで買ったようなICEBERGのニットセーターは、90年代ならではのトレンドだ。
28 REEFのサンダル
とてもじゃないがトレンドになりそうもないアイテムでも、みんなが着用すれば、それがクールと見なされる好例だ。
29 タンクトップ
アーノルド・シュワルツェネッガーのような強靭な肉体の持ち主の間では、タイトなタンクトップが流行していた。
確かに胸筋を見せびらかすのに、これほど最適なアイテムはない。
30 ROCAWEAR
ROCAWEAR(ロカウェア)は、JAY-Zと共にHIPHOPレーベル・ロッカフェラレコードを立ち上げたデイム・ダッシュが始めたもので、ラッパーが手掛けるアパレルブランドとしては信じられないほどの成功を収めている。
31 Eddie Bauer
キャンバス地のバックパック、ダウンベスト、ダウンジャケット、バギージーンズ、フォード・エクスプローラー(車)の全てが手に入る場所といえば?
そう、Eddie Bauer(エディー・バウアー)しかない。
32 ボディピアス
90年代は、舌やヘソなど、身体中にピアスをつける全盛期であった。
33 NEW BALANCEのグレーのスニーカー
その昔、NEW BALANCEのカラーはグレー一色しかなかったが、ファッショニスタからコンピュータープログラマーまでみんなが愛用していた。
今でもNEW BALANCEが人々に愛されているのは言うまでもないだろう。
34 PHAT FARM
当時、アーガイル柄のニットベストといえばPHAT FARM(ファットファーム)であった。
また、デニムパンツも同ブランドの代表アイテムだ。
ベネトンは、血まみれの新生児などグロテスクで物議を醸す広告によって、社会問題を投げかけたことにより当時ブームを巻き起こしたが、結局それらの斬新な広告は、全人類が平等であることを意味するものだ。
36 OAKLEY
ウェイファーラーが復活するまでは、オークリーのサングラスが流行っていた。
クールなメンズは全員オークリーのサングラスを持っていたといっても過言ではない。
37 縦ストライプシャツ
90年代では、身体のラインにフィットしない、縦ストライプのシャツが流行した。
特に、Tommy HilfigerやEddie Bauer、POLOのシャツは圧倒的な人気を博していた。
38 Reebokのポンプシリーズ
元NBA選手のドミニク・ウィルキンスらがReebokのポンプシリーズを履き始めたとき、人々は自動紐調整シューズを思わせる未来的なデザインに興奮した。
39 タートルネック
タートルネックは、冬になるとボーイズバンドが身につける定番アイテムであった。
40 GUESS
お尻の部分に三角形があればそれはGUESSのジーンズだと分かったものだ。
また、先述の通り、GUESSのオーバーオールも最高であった。
41 レーヨン素材のシャツ
アメリカの名俳優であるキューバ・グッディング・ジュニアは、レーヨン素材のシャツなど、いつも最高にお洒落な服を身につけていた。
ファッションアイコンとされる男が身につけるものが流行るのは、いつの時代も同じだ。
42 CROSS COLOURS
カール・ジョーンズ氏とT.J.ウォーカー氏は、社会的認知度を高めるために「偏見のない服」を作りたいと考え、CROSS COLOURS(クロスカラーズ)を立ち上げた。
家なき子やエイズ、人種差別が問題視されていた当時、このブランドは人々の憧れの的になり、様々な著名人が支持した。
43 FUBU
FUBU(フブ)は黒人をサポートするためのブランドであったが、実際には白人の子供達の方が着用していた。
そして、そんなFUBUは今でもアジアを中心に人気がある。
44 FILA
有名なラッパー達がスポーツメーカーをファッションに取り入れた始めた90年代に流行ったブランドの一つがFILA(フィラ)。
そして、FILAの流行もまた2Pacがきっかけだ。
45 Mossimo
Mossimo(モッシモ)は90年代当時、STUSSYと並ぶ人気ブランドであったが、今ではあまり見かけなくなった。
46 バケットハット
80年代にJam Master JayやLL Cool Jによって流行し、90年代にはデイモン・ダッシュ、ゴーストフェイス・キラー、ラキムによって復活した。
皆さんご存知の通り、今日も愛されるアイテムだ。
47 バギーデニムパンツ
90年代のストリートでは、ジーンズはダボついていればダボついているほど良かった。
48 センターパート
長髪にしろ、短髪にしろ、当時最もイケてる髪型の一つがセンターパートであった。
近年リバイバルしていることは言うまでもない。
49 Wu-Wear
Wu-Wearは、当時急成長していたHIPHOPグループ・Wu-Tang Clanが、自分たちの絆を多様化する手段の一つに過ぎなかった。
レザージャケット、カーゴショーツ、パーカー、Tシャツなど、どれもアイコニックな「W」マークを取り入れていたのが印象的だ。
50 スパイクヘア
このスパイクヘアが流行りに流行ったおかげで儲かったヘアスタイリング剤の会社も少なくない。
51 Timberlandのブーツ
当時、新品のTimberland(ティンバーランド)の6インチブーツほど尊いものはなく、消しゴムで手入れをしていた人もいたという。
52 KARL KANI
HIPHOPシーンのレジェンド的存在であるNasを広告に起用したことでも知られるブランド・KARL KANI(カールカナイ)は、間違いなく90年代のニューヨークファッションの王様だ。
53 NO FEAR
当時それほどカッコいいブランドとして認識されていなかったNO FEARは、エクストリームスキープレイヤーのグレン・プレイク氏のクールなイメージによって、若者の定番ブランドになった。
54 AVIREX
当時の若者にとって、お金を貯めてAvirex(アヴィレックス)を買うのが待ちきれないほどの楽しみであった。
特に、INDIAN HEADを手に入れた人はボスとして見られた。
55 Dr. Martens
Dr. Martens(ドクターマーチン)は今でもトレンドだが、90年代に大流行した。
イギリスのストリートの若者達がパンクやモッズカルチャーと融合させたことで世に定着していった。
56 NAUTICA
90年代のNAUTICA(ノーティカ)は、ジャケット、シャツ、ショーツで大成功を収めた。
NAUTICAの鮮やかな色使いはアーバンカルチャーに受け入れられ、POLOやTommy Hilfigerと同列に扱われるようになった。
57 COOGI
ラッパーが曲の中で称賛するブランドをファン達が身につけるというのは、今となっては当たり前の光景だ。
COOGIもそれで流行ったブランドの一つ。
ビギーことノートリアス・B.I.G.は『One More Chance』でCOOGIをリリックに登場させ、この鮮やかなニットセーターが一世を風靡することになった。
58 トラックジャケット
B-BOY、アスリート、お爺さん、イギリスのロックスター。
全員がトラックジャケットを着ていた。
特にADIDASのスリーストライプが特徴的なトラックジャケットは人気だった。
59 CK ONE
Calvin Kleinのユニセックスのフレグランス・CK ONEは当時大流行した。
そして、この90年台の香りがする香水は今でも手に入る。
60 GAP
GAPには、ポケットTシャツ、アノラック、チノパンなどがあり、あらゆる色が揃っていた。
当時の多くの若者にとって、頭からつま先までGAPを身につけていれば、それだけで十分だった。
61 TOMMY HILFIGER
TOMMY HILFIGER(トミーヒルフィガー)は当時の若者達にとって全てだった。
女の子達はみんなトミーを着ていたAaliyah(アリーヤ)に憧れたし、男の子達はみんな同じくトミーを愛用していたGrand Puba(グランド・プーバ)のようになりたいと思っていた。
62 JANSPORT
当時リュックといえばJANSPORTSであり、EASTPAKは偽物のような扱いをされていたという。
63 腰巻きスタイル
Calvin KleinのジーンズにVeruca SaltのバンドTを着て、腰にチェックシャツを結びつけておけば十分であった。
64 カーゴパンツ
カーゴパンツは利便性の高いSUVのようなものであった。
SUVも当時流行っていたし、カーゴパンツがこの時期にブームになったのも納得だ。
65 POLO RALPH LAUREN
POLO RALPH LAURENは現在も落ちぶれていないが、90年代が全盛期であったことは間違いない。
アメリカ国旗のアイコンはポニーと同じくらい普及し、この時代のPOLOはAcapulco Goldなどのブランドにも影響を与えた。
66 ネルシャツ
90年代にネルシャツが流行したことを知っている人は意外と多いのではないだろうか。
今でもトラヴィススコットらトップ級にお洒落なラッパー達がときおりネルシャツを着用するが、90年代当時は前のボタンを開けるのが一般的であった。
67 キャップの後ろ被りスタイル
HIPHOPグループ・PUBLIC ENEMYのチャックDがよくキャップを後ろ向きに被っていたが、当時全盛期であったウィルスミスが同じ被り方をしていたのも印象的だ。
68 AIR JORDAN
マイケル・ジョーダンは90年代に6回の優勝を果たした。
この事実だけで、人々はジョーダンを履くことで魔法の力が得られると信じていた。
そしてもちろん、この時代に発売されたジョーダンはどれも大ヒット。
90年代のポップカルチャーのアイコンは、誰もがジョーダンを履いていたし、紛れもなく90年代の最大のトレンドだ。
いかがでしたでしょうか。今回は、ストリートファッション業界にとって非常に重要な時代である90年代のファッショントレンドをご紹介しました。
流行り廃れはあるものの、90年代の影響がいかに現代まで残っているのかを感じていただけたのなら幸いだ。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。