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ヒップホップを最も象徴する腕時計ブランドと着用ラッパー特集

高級時計は昔から成功や功績の象徴とされてきたため、ヒップホップアーティスト達が時計のコレクションにハマるのも当然のことだ。

彼らが集めるブランドの多くはラッパーが購入したり身につけたりするよりも前から歴史があるが、ラップソングに時計のブランドの名前が登場することは、そのブランドを若い顧客に認知させ、文化と結びつけるために重要な役割を果たしている。

また、HUBLOT(ウブロ)がジェイ・Zとコラボしたり、RICHARD MILLE(リシャールミル)がファレル・ウィリアムスとコラボしたりと、ヒップホップとの繋がりを大切にしているブランドもあれば、そうでないブランドもある。

ヒップホップシーンは、ラグジュアリーの世界で何がホットで何がそうでないかの基準を示し続けており、それが時計業界にも大きな影響を与えていることは間違いない。

そこで今回は、ヒップホップで最も象徴的な時計のブランドをご紹介しよう。

1 Jacob & Co.

代表アイテム

Five Time Zone

着用ラッパー

ジェイ・Z
エイサップ・ファーグ
エイサップ・ロッキー
JP THE WAVY

ドレイクや、2021年1月に行われたUFC 257での大きな試合の前に立ち寄ったコナー・マクレガー選手などのために、Jacob & Co.(ジェイコブ)は今でも贅沢な腕時計を作っている。

しかし、いくらカタログが充実しようと、顧客が豪華になろうと、代表作はFive Time Zoneだ。

Jacob & Co.が初めて高級時計の分野に参入したのと同じ年の2002年にデビューしたこのモデルは、ニューヨーク・ロサンゼルス・パリ・東京の時刻を同時に表示するために、フェイスが4つの象限に分割されていることから名付けられた。

「Five Time Zoneを作った後、イタリア、フランス、ロシア、日本、中国の代理店から、時計を買いたいという電話がかかってきました。私にとって、それは偉大な功績でした。スイスのオフィスを持たずにスイスで時計を作っていたのですから。」と2015年のObserverのインタビューでジェイコブ氏は語っている。

実際、Five Time Zoneは今でもブランドを象徴するアイテムで、2020年にはSupremeともこの時計でコラボレーションしている。

この時計は、かつてジェイ・Zやナオミ・キャンベルなどのスターが着用していたほど頻繁には着用されていないが、今でも愛用しているラッパーはたくさんいる。

エイサップ・ファーグは、コンサートやスポーツイベントで様々なカラーリングのJacob & Co.の時計を身につけていたし、同じASAP MOBのメンバーであるエイサップ・ロッキーもJacob & Co.のオリジナル時計を身につけている。

鮮やかな色と型破りなデザインが、Jacob & Co.を今でもヒップホップジュエリーの代表ブランドたらしめているのだろう。

2 HUBLOT

代表アイテム

BIG BANG

着用ラッパー

ジェイ・Z
ナズ
リック・ロス
AK-69

HUBLOT(ウブロ)は、今回ご紹介するブランドの中では比較的歴史が浅いが、特にヒップホップシーンでの認知度は高い。

叔父が経営していた時計会社のビンダグループを相続することになっていたイタリア人時計師のカルロ・クロッコ氏は、自らの道を歩むことを決意し、1980年にウブロを創業。

HUBLOTの社名は、フランス語で船舶や航空機の窓を意味する「舷窓」に由来し、ウブロのベゼルもそれを模している。

当時、高級時計ブランドの多くは、エキゾチックな素材や高価な金属でブレスレットを作っていたが、スイスの時計見本市「バーゼルワールド」で発表されたウブロの時計は、高級時計業界にスポーティさとカジュアルさをもたらしたと言われている。

ただ、「ラバーストラップなのになぜこんなに高価なのかわからない」という消費者が少なくなかったため、ウブロが支持を得るまでには数年の時間を要した。

90年代に入ると、ヨーロッパの王族やエルトン・ジョン、ジョルジオ・アルマーニなどの有名人がウブロの時計を身につけるようになったものの、氷河期が再来。

その流れを変えたのが、同ブランドの代表作・BIG BANGだ。

BIG BANGは、大きくてがっしりしたフェイスをしているが、高級感もあり、さまざまな素材やスタイルで作ることができた。

このデザインをきっかけに、ウブロは世界的に注目されるようになると、2008年にLVMHに買収され、ジェイ・Zやナズ、リック・ロスなどの顧客を獲得した。

2012年には、ビヨンセがジェイ・Zに5億円以上かけて、合計1,282個のダイヤモンドがあしらわれた18Kホワイトゴールド製のBIG BANGをプレゼントしたこともある。

他の古い時計ブランドとは異なり、ウブロはアーティストを受け入れ、文化の融合を図ってきた。

2013年には、ジェイ・Zがバーニーズ・ニューヨークで行ったホリデー・ショッピング・コラボレーションで2種類の時計を製作したほか、村上隆、山本耀司、コービー・ブライアント、シェパード・フェアリー、フェラーリなどのアーティストやアスリート、ブランドと提携している。

BIG BANGはこれからもHUBLOTを牽引し、さらに新しいファンを獲得し続けるだろう。

3 RICHARD MILLE

代表アイテム

RMシリーズ

着用ラッパー

ファレル・ウィリアムス
ジェイ・Z
ガンナ

2005年、ファレル・ウィリアムスはヒットシングル『Can I Have It Like That』で、「She knows the time she sees the Richard Mille Flat double skeletal tourbillon(彼女はRICHARD MILLEのFlat double skeletal tourbillonを見て時間を確認する)」とラップしている。

RICHARD MILLE(リシャール・ミル)は、ファレルが先取りしていた数多くのトレンドのひとつだ。

2019年には、火星にインスパイアされた自身のリシャール・ミル RM 52-05の超限定版(わずか30本)をリリースし、その価格は約1億600万円であった。

また、ファレルだけでなく、ガンナも『Richard Mille Plain』というタイトルの楽曲を2019年にリリースすることで、ブランドへの愛を宣言している。

NBA選手のジェームズ・ハーデンが、2020年12月のリル・ベイビーの誕生日に、1,500万円超えのRM 030をプレゼントしたのも記憶に新しい。

1999年に設立されて以来、リシャール・ミルはラグジュアリーの代名詞となっているが、最も有名なモデルは、2001年に発表されたF1レースカーからインスピレーションを得たRM 001 – TOURBILLON

現在、リシャール・ミルは80本以上のRMを製造しているが、そのどれもが、トノー型ケース、弾力性のあるチタン製地板、軽量なカーボン製部品、文字盤に露出したメカニズムなどのプレミアムな構造を備えており、特に人目を引くものとなっている。

4 Patek Philippe

代表アイテム

ノーチラス

着用ラッパー

ドレイク
リル・ウージー・ヴァート

Patek Philippe(パテック・フィリップ)ノーチラスは、ヒップホップ界で最も人気のある時計の一つ。

2017年のBillboard Hot 100にランクインした曲の3分の1がパテックについて言及していたことは有名な話だ。

リル・ウージー・ヴァートのホワイトダイヤモンドのパテックであれ、ドレイクがヴァージル・アブローから贈られたエメラルドストーンのパテック・フィリップ・ノーチラス 5726であれ、今日すべてのラッパーがこれらの時計に夢中になるのには理由がある。

まず、歴史的に見て、パテック・フィリップは世界で最も有名な時計メーカーのひとつとして知られている。

1839年にスイスで創業したパテック・フィリップの名前は、ポーランド人の時計職人アントニ・パテックとフランス人の時計職人アドリアン・フィリップに由来している。

1868年に最初の腕時計を製造し、19世紀には王室や財界の大物たちがパテックフィリップの時計を愛用した。

また、世界中で愛されているスポーツウォッチ「ノーチラス」シリーズは、1976年に発表された「ノーチラス3700」が最初であり、オーデマ・ピゲが1972年に発表した「ロイヤルオーク」が初めてのスチール製スポーツウォッチであったが、パテック・フィリップの3700は、スチール製の「世界で最も高価な時計のひとつ」として宣伝された。

そして、このノーチラス3700の改良モデルであり、セレブ達が最もよく身につけているのが、2006年に発売されたノーチラス5711

5711の人気の理由は、オフセットやブラッド・ピットといったスター達が愛用しているからだけではない。

品質、知名度、希少性、投資機会に加えて、どんな服にも調和するデザインが魅力的なのだ。

ただ、あまりにも人気すぎて、パテックは2021年に、この時計の製造を中止することを決めた。

5 ROLEX

代表アイテム

デイデイト
サブマリーナー

着用ラッパー

ミーク・ミル
ドレイク
リック・ロス
YZERR
Bark
BADSAIKUSH

高級時計といえばROLEXだという人は多いだろう。

ロレックスを買えるということは、多くの人の憧れであり、ラッパー達が自分の富を誇示するためにロレックスを身につけ、曲の中で呼びかけるのは当然のことなのだ。

ドレイクは楽曲『Nonstop』の中で、「This a Rollie, not a stopwatch(これはロレックス、ストップウォッチではない)」と歌っており、ロレックスの時計が他の多くの時計とは異ってチクタク音がしないことをアピールしている。

自分のロレックスが音を立てないことで本物であることを証明しているラッパーは多いが、富の象徴としてのロレックスの歴史は、ヒップホップのジャンルよりもはるかに古い。

1905年にハンス・ウィルスドルフによって設立されたROLEXのサブマリーナは1953年に初のダイバーズウォッチとして発売され、60年代に俳優のショーン・コネリーがボンド映画に出演した際に着用していたことがきっかけで、主流となった。

また、曜日と日付の両方を文字盤に表示した最初のモデルであることから名付けられたデイデイトは、1956年に初登場して以来、ゴールドやプラチナのクラシックなものから、文字盤にマルチカラーのダイヤモンドをあしらったもの、カスタムメイドのものまで、愛用しているセレブはたくさんいる。

そんな時代の流れを感じさせるロレックスは、ラップの世界でもそれ以外の世界でも、常に王座に居座っているブランドだ。

6 Movado

代表アイテム

モバード ミュージアム

着用ラッパー

ノートリアス・B.I.G.
ナズ
リック・ロス

Movado(モバード)は、1881年から時計を作り続けているスイスの時計メーカーで、エスペラント語で「常に動いている」という意味。

そして、このブランドの最も有名な時計は、現在では約5万円という低価格で購入することができる。

1947年にアメリカの工業デザイナー、ネイサン・ジョージ・ホーウィットによってデザインされたこの黒一色のナンバーレス・ウォッチは、12時の位置に太陽を表す1つの円があるだけのシンプルなデザイン。

元々は、ヴァシュロン・コンスタンタン・ルクルト・ウォッチ社が製造していたが、1960年にニューヨーク近代美術館が永久コレクションに加えたことで「ミュージアム」の名がついた。

ビギーの愛称で知られる故ノートリアス・B.I.G.が、楽曲『Get Money (Remix)』で「Frank White the desperado used to rock the all-black Movado(フランク・ホワイト(ビギーの別名)は、真っ黒のモバードを愛用していた)」と歌っているが、これはモバード ミュージアムのことだ。

Movadoは、ビギー以外にも、Nas、Jay-Z、Rick Rossといったラッパーたちを顧客に持つが、手頃な価格帯で提供されているため、一部のラッパーからはフレックスとは思われていないようだ。

しかし、エレガントな見た目を持つモバード ミュージアムは、時計の値段にこだらない人にとっては十分すぎるほどクールだ。

7 Cartier

代表アイテム

サントス デュモン

着用ラッパー

タイラー・ザ・クリエイター
カニエ・ウエスト
ポップ・スモーク
T-Pablow

ヒップホップシーンでは、Cartier(カルティエ)は時計というよりもサングラスだが、同ブランドの高級腕時計を身につけているラッパーはたくさんいる。

タイラー・ザ・クリエイターはサントス デュモンを身につけているし、カニエ・ウエストはサルバドール・ダリ風のカルティエの時計を愛用している。

また、ヒップホップ界きってのカルティエ愛好家である故ポップ・スモークは、ブリンブリンのスケルトンのサントスをよく着用していた。

カルティエは1847年からジュエリーを製造しているが、最初の時計を発表したのは1904年。

ブラジル人飛行士のアルベルト・サントス=デュモンが、飛行中に時間を知りたいが、懐中時計ではそれができないということで、特別注文を受けて作ったのが最初だ。

カルティエがサントス氏のために製作した時計は、世界初の男性用腕時計のひとつであり、カルティエが以前に製作したスクエアポケットウォッチからインスピレーションを得たものである。

そして、70年代に高級なスチール製スポーツウォッチが流行すると、サントスも時代に合わせて進化していった。

1978年に発売された「サントス ドゥ カルティエ」では、オリジナルのレザーブレスレットに代わってメタルリベットを使用したブレスレットが採用され、それ以来カルティエは何十種類ものサントス デュモンを作ってきたが、いずれもローマ数字を配した正方形の文字盤、正方形のケース、ベゼルに露出したビスが特徴だ。

カルティエの時計は、パテック・フィリップやロレックスのように何億円もするものではないが、その特徴的なデザインは際立っている。

8 Audemars Piguet

代表アイテム

ロイヤルオーク

着用ラッパー

ジェイ・Z
リック・ロス
トラヴィス・スコット

Audemars Piguet(オーデマ・ピゲ)は1875年にジュール・ルイ・オーデマ氏とエドワード・オーギュスト・ピゲ氏によって設立されたが、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインしたロイヤルオークを発表したのは1971年のこと。

ロイヤルオークは、当時のロレックス・サブマリーナの10倍以上の価格と、39mmという大きな文字盤から「ジャンボ」という愛称で時計業界の注目を集めた。

世界初の高級スポーツウォッチと言われているこの時計の最大の特徴は、八角形のケースに並ぶむき出しのネジ頭で、これは伝統的なダイビング用のヘルメットから着想を得たものである。

現在では、さまざまな金属、色、素材、時計の内部構造を見せるオープンフェイスのデザインなど、細部にまで手が加えられており、トラヴィス・スコット、リック・ロス、ジェイ・Zらの注目を集め、彼らは皆、APのファンになった。

ジェイ・Zは2005年のWatchTime誌のインタビューで、「腕時計を本格的に購入するきっかけとなったブランドはオーデマなんだ」と語っているし、2006年には彼の音楽活動10周年を記念して、オーデマとのスペシャルコラボレーションを果たしている。

現在では、ジェイ・Zの他にも、NBA選手のレブロン・ジェームズや、近年最も注目されているファッションブランドの一つである1017 ALYX 9SM、さらにはアベンジャーズやスパイダーマンといった作品で知られるマーベル社ともスペシャルエディションを制作している。

9 G-SHOCK

代表アイテム

DW-5000C

着用ラッパー

キッド・カディ
ファレル・ウィリアムス
リル・ウージー・ヴァート
JP THE WAVY

G-SHOCKは高級時計ではないが、アイコニックな存在であることには間違いない。

オーデマ・ピゲやパテック・フィリップが台頭する前には、キッド・カディ、ファレル・ウィリアムス、リル・ウェイン、カニエ・ウエストといったラッパーたちがG-SHOCKを愛用していた。

そんなG-SHOCKは80年代初頭にカシオの時計デザイナーである伊部喜久雄氏によって考案された。

父親からもらった思い出の時計を落として壊してしまった彼は、「壊れない時計を作ろう」と決意しデザイナーたちと協力して、10メートルの落下に耐え、10年の電池寿命を持つ100メートル防水の時計を構想し、完成したのがG-SHOCKだ。

1983年の初登場から今までの間に、G-SHOCKは何百種類ものモデルを発表してきたが、そのチャンキーでハイテクな外観は変わらない。

また、Maison MargielaBAPEとのコラボモデルも人気を博している。

そして、G-SHOCKが人気を維持している大きな理由は、長く使える耐久性の高さノスタルジックな雰囲気にある。

やはり何十年も使えるというのは素晴らしいことだ。

10 FRANCK MULLER

代表アイテム

CINTRÉE CURVEX(トノウカーベックス)

着用ラッパー

ジェイ・Z
カニエ・ウエスト
リル・ウージー・ヴァート
ヤング・サグ

FRANCK MULLER(フランク・ミュラー)の時計は、パテック・フィリップのゴンドーロから着想を得た、角の丸い四角形の独特の形状で知られている。

1980年代にジュネーブの時計学校を卒業したフランク・ミュラー氏は、パテック・フィリップ博物館で時計を修復する仕事をしていた。

そして、1991年に自分の時計ブランドを立ち上げてからは、エルトン・ジョン、シルベスター・スタローン、故ジャンニ・ヴェルサーチなどを顧客に持つようになり、パテックと同じようにブランド名を浸透させていった。

パフ・ダディは、ナズとの曲『Hate Me Now』のMVでフランク・ミュラーの時計を身につけていたし、ジェイ・Zやカニエ・ウエスト、リル・ウージー・ヴァートなど様々なラッパー達がフランク・ミュラーの時計を誇らしげに身につけ、楽曲内で自慢している。

そもそもミュラー氏が製作を始めたのは、非常に製作が難しいとされるトゥールビヨンを搭載した腕時計を作るためであった。

当時は、電子式の振動子を使って時を刻み、職人技を必要としない、より手頃なクォーツ時計が市場に溢れていたが、ミュラー氏は複雑で精密な機構を備えた時計の需要があることを知っていた。

2013年に発表された「クレイジー・アワーズ」コレクションでは、文字盤の数字がグニャグニャでも、完璧な時間を表示させる機構を搭載している。

カニエ・ウエストは白黒のフランク・ミュラーの時計を身につけ、ヤング・サグはチタン製の世界限定500本のフランク・ミュラー「ビットコイン・ウォッチ」を身につけていた。

さらに、ジェイ・Zが身につけていたロレックス・パーペチュアル・カレンダーは、ミュラーが個人的に改造したものであったという噂もある。

フランク・ミュラーは約30年の歴史を持つブランドだが、その革新的で個性の光る時計で、これからも若い世代のアーティストたちを魅了し続けていくだろう。

11 Breitling

代表アイテム

クロノマット

着用ラッパー

ジュエルズ・サンタナ
チーフ・キーフ
50セント

Breitling(ブライトリング)もまた、リル・ウェイン、チーフ・キーフ、ヤング・バック、リュダクリスなどのラッパーが身につけているスイスの伝説的な時計ブランドだ。

ブライトリングの創始者であるレオン・ブライトリング氏は、1884年にクロノグラフ(ストップウォッチ機能を備えた時計のこと)を中心とした時計製造会社を設立。

20世紀初頭には、クロノグラフ腕時計を最初に販売したブランドのひとつとして認知されるようになり、第二次世界大戦中には、英国空軍の飛行機のコックピットに特別に組み込まれるほどまでにクロノグラフで有名になった。

そして、1940年に登場したブライトリング・クロノマットが、このブランドの人気を確かなものにし、60年代には宇宙飛行士のためにカスタム・ナビタイマーを製作したり、映画『007/サンダーボール作戦』のジェームズ・ボンドのためにカスタムモデルを製作したりしたことで、ブライトリングはポップカルチャーの中でその地位をさらに確立していった。

また、ブライトリングは、イギリスの高級車ブランド・ベントレーモーターズとの20年以上に渡るパートナーシップにより、自動車愛好家からも称賛されている。

ロレックスほど高価格でないにも関わらず、ヤング・ドルフのように、ロレックスを外してブライトリングを購入することをためらわないラッパーもいるし、チーフ・キーフのようにブリンブリンのキューバンリンクのブレスレットを取り外して、ブライトリングの時計をつける人もいる。

ブライトリングはそれほどラッパー達に愛されているのだ。

いかがでしたでしょうか。今回は、ヒップホップシーンで最もアイコニックな腕時計のブランドをご紹介しました。

この記事を見ている人の中には、すでに成功している人も、そうでないひともいるだろうが、いつか人生の節目に素晴らしい時計を購入する際にこの記事を参考にしていただけたら幸いだ。

MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。

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