GALLERY DEPT.について知っておくべき全てのこと
アーティスト達がアルバムのプロモーションのためにグッズを販売するのは、2021年現在では一般的になっているし、逆にグッズが無い方が珍しいくらいだ。
そして、Migos(ミーゴス)が2021年6月に新アルバム「Culture Ⅲ」をリリースした際には、LAの新鋭ブランドであるGALLERY DEPT.(ギャラリーデプト)とのコラボカプセルコレクションが発売された。
今回は、Migosの他にも数多くのラッパー達がこぞって着用しているGALLERY DEPT.がいかにしてHIPHOPシーンで愛されるようになったのかをご紹介します。
【目次】
1 GALLERY DEPT.とは
2 デザイナーのJosue Thomasについて
3 ヴァージルアブローがベタ褒め
4 GALLERY DEPT.の代表アイテム
5 ますます成長するGALLERY DEPT.
6 GALLERY DEPT.を愛するラッパー達
1 GALLERY DEPT.とは
GALLERY DEPT.(ギャラリーデプト)とはデザイナーのJosue Thomasが、ヴィンテージの洋服とアートへの情熱をひとまとまりのビジョンに昇華すべく、2017年に立ち上げたLAのブランド。
それら二つの情熱は、芸術家であった両親とウィメンズウェアレーベルを一時的に手掛けていた父の影響だ。
また、彼は古着好きの理由を、両親のクローゼットの中の古着の独特な品質が好きだからと過去のインタビューで語っている。
父親の古いブーツやコンバース、モーターサイクルジャケットなどの美しさを早い段階から悟っていたトーマスは、個性を感じ取ることのできる古着が大好きなのだ。
2 デザイナーのJosue Thomasについて
GALLERY DEPT.を立ち上げる前の20代の頃、トーマスはRalph Laurenで働いていた。
数少ない黒人従業員として、彼はファッション業界で成り上がるには自分でブランドを手掛けるしかないということにすぐに気付いた。
そういうわけで彼は、一点物のヴィンテージアイテムを作り始め、その翌年、正式にGALLERY DEPT.をスタートさせたのだった。
3 ヴァージルアブローがベタ褒め
Off-WhiteやLOUIS VUITTONをディレクションしているヴァージルアブローはGALLERY DEPT.の魅力にいち早く気付いた人物の一人で、同ブランドの色あせたパーカーや再構築されたCarharttのフレアパンツを履いている姿がたびたび目撃されている。
ヴァージルアブローはニューヨークタイムズのインタビューで、「トーマスは、ファッション業界にコネのないコミュニティから独自の道を切り拓いた完璧な例だ。」と語っている。
4 GALLERY DEPT.の代表アイテム
GALLERY DEPT.は、手作業によるペイントのようなヴィンテージアイテムの「再解釈」が特徴で、フレアパンツやユーズド加工されたデニム・Tシャツ・パーカーが代表的なアイテムだ。
職人技と唯一無二の品質により、価格帯が人々の予想を上回ることもしばしばある。
例えば、フレアカットのスウェットパンツは大体10万円くらいするし、日焼け加工のパーカーはおよそ5万円の値段がついており、ヴィンテージアイテムを取り扱うブランドにしては価格がラグジュアリーブランドよりであることが分かるだろう。
5 ますます成長するGALLERY DEPT.
そして、GALLERY DEPT.が起こした最大のイノベーションの一つが、2017年に初登場したLA FLARE DENIMであり、過去10年間のメンズファッションで圧倒的に支持されてきた細いシルエットとは全く対照的だ。
それが今となっては数多くのラッパー達に愛用されており、Migosとのコラボコレクションにもフレアデニムとフレアスウェットパンツが含まれていた。
また、GALLERY DEPT.を支持しているラッパーはMigosの三人だけではない。
今や毎日のように、様々なラッパー達がGALLERY DEPT.のスウェットを履いている姿をSNSで見かけるようになった。
さらに、LANVINやCHROME HEARTS、Off-Whiteといった大人気ファッションブランドともコラボレーションを果たしており、GALLERY DEPT.の成長は止まることを知らない。
最後に、GALLERY DEPT.を愛用しているラッパー達をご紹介しよう。
Migos
The @Migos drop the pre-save for Culture III & merch collab with Gallery Dept. They also preview a new song from the album💿 pic.twitter.com/hqsxcnQXBm
— Wave Check🌊 (@WaveCheck__) June 9, 2021
もちろんまずはMigos(ミーゴス)だ。
彼らは新アルバム「Culture Ⅲ」をリリースする前後の数週間、GALLERY DEPT.×Migosのコラボグッズを頻繁に着用していた。
Tシャツが約2万円、デニムパンツは約13万円とアルバムのマーチにしてはかなり値が張るが、即完売の人気ぶりを見せた。
Drake
Drake(ドレイク)はここ数年のCHROME HEARTS中毒から少し抜け出し、GALLERY DEPT.への愛を示し始めた。
こちらのインスタグラムの投稿でドレイクはGALLERY DEPT.のスウェットで身を包んでおり、上下ともに同ブランドのシグネチャーであるペンキを飛び散らせたデザインが特徴的。
GALLERY DEPT.は次にドレイクがハマるブランドになるだろうか。今後も要チェックだ。
Meek Mill
シクサーズ対ホークスの第5戦を観戦しに来たこちらのMeek Mill(ミークミル)はオールブラックコーデで登場した。
そして、このとき中に着ているTシャツが
LANVIN×GALLERY DEPT.のアイテム(¥50,600)。
VANSON×Supremeのレザーベストとブラックのレザーパンツを合わせていて超クールだ。
Moneybagg Yo
COMPLEXの人気企画「Sneaker Shopping」にゲストで登場したMoneybagg Yo(マネーバッグヨー)は、GALLERY DEPT.のパーカーとフレアスウェットパンツを着用している。
これらのアイテムもまた、カラフルなペンキが飛び散っており小さなロゴがプリントされている。
いかがでしたでしょうか。今回は、GALLERY DEPT.がどのようにしてラッパー達に着られるようになったのかをご紹介しました。
今後もこの新進気鋭のLAブランドは要チェックです。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。