ナイキ”レッドオクトーバー”が伝説のスニーカーになるまで

カニエウエストナイキの最後のスニーカーである“Red October”の人気は色褪せない。

そして、カニエがサタデー・ナイト・ライブでこのスニーカーを初登場させたことから、ナイキとの一悶着まで、レッドオクトーバーに関しては小説が書けるほどのストーリーで溢れている。

今回は、そんなレッドオクトーバーが最も話題になるスニーカーになるまでの話をご紹介しよう。

スニーカーヘッズの皆さんには釈迦に説法かもしれないが、復習と思って読んでいただければ幸いだ。

1 【2013/5/8】キム・カーダシアンがチラ見せ

Via Pinterest

カニエウエストがサタデー・ナイト・ライブのステージに立つ前に、当時のパートナーであるキム・カーダシアンが、真っ赤なAIR YEEZY 2とアルバム「Yeezus」をインスタグラムでチラ見せした。

これがこの伝説のスニーカーの始まりだ。

2 【2013/5/8】真っ赤なAIR YEEZY 2が初登場

Via Pinterest

カニエはサタデー・ナイト・ライブにて『Black Skinhead』のパフォーマンスを披露した際に、真っ赤なAIR YEEZY 2を履いた。

そしてこのとき、スニーカーヘッズ達はこの真っ赤なペアのリリースを切望するようになった。

3 【2013/5/30】リリース予定日の発表

既にスニーカー愛好家達の心をつかんでいたこの赤いAIR YEEZY 2は6月18日にリリースされるという噂が流れていたが、ナイキのPRディレクターであるハイディ・バーゲット氏が、「新しい色のNIKE AIR YEEZY 2のリリース日は6月18日ではなく、今年の後半に予定している」とツイートした。

4 【2013/6/14】「レッドオクトーバー」の名前が初登場

Via TOWER RECORDS ONLINE

カニエのアルバム「Yeezus」がリリースされると、全英アルバムチャート、全米アルバムチャートで1位を獲得し、ヒップホップシーン全体に衝撃が走った。

そして、彼と同じくシカゴ出身のラッパーであるチーフ・キーフを客演に招いた曲『Hold My Liquor』で、カニエは例の赤いスニーカーを「Red October」と歌った。

そこから、スニーカーヘッズ、ヒップホップヘッズ達は、発売が近づく赤一色のシューズをレッドオクトーバーと呼ぶようになった。

5 【2013/6/22】カニエの公式サイトで50足限定プレゼント

Via Pinterest

レッドオクトーバーと名付けられたこのスニーカーを手に入れるチャンスがついに訪れた。

カニエウエストの公式サイトで50足のレッドオクトーバーをプレゼントする企画が行われたのだ。

このとき、手に入れることができた50人は天にも昇る気持ちであったことだろう。

6 【2013/10/19】アルバムツアーでカニエが着用

Via Pinterest

Yeezusツアーの最初の舞台・シアトルのステージで、カニエウエストはレッドオクトーバーを履いていたが、写真からもわかる通り、神々しいことこの上なかった。

7 【2013/11/3】NBA試合会場でレッドオクトーバーが目撃

Via Sole Collector

アメフト選手のジェノ・スミスは、カニエ以外で、レッドオクトーバーを履いているのが最初に目撃された有名人だ。

偽物ではないかという噂が流れたため、彼は本物であることを証明するために靴の写真を細かくインスタグラムに投稿したが、のちにその写真を削除した。

8 【2013/11/25】カニエがADIDASとのパートナーシップを発表

Via Pinterest

カニエウエストは、ニューヨークのラジオ局・Hot 97で放送された番組内で、ADIDASとのパートナーシップを発表した。

ここで、スニーカー好きの間では「ナイキと作ったレッドオクトーバーはもう発売されないのではないだろうか」という心配で溢れていた。

そして、この発表がさらにレッドオクトーバーに対する人々の憧れを強めたと言えるだろう。

9 【2013/12/20】Foot Lockerのリリースカレンダーに追加されるも撤回

シューズを中心とした大手アパレルチェーン・Foot Lockerのリリースカレンダーに、AIR YEEZY 2 RED OCTOBERが追加されていることに気づいたスニーカーヘッズ達は、驚きと喜びに包まれた。

しかし、その後このスニーカーはカレンダーから削除され、クリスマスイブのツイートで正式に、リリース予定日の誤りが訂正された。

ここで、ヘッズ達は再び、なかなかリリースされない赤いスニーカーがいつかリリースされる日を夢見る生活に戻った。

10 【2014/2/5】The Fancyにて一足約100万円で数量限定販売

Via Pinterest

数多くのセレブ達が愛用するソーシャルコマースサービス・The Fancyで、レッドオクトーバーがほんのひと握りだけ発売された。

しかし、一足約100万円という凄まじい値段であった。

11 【2014/2/9】ナイキ公式ストアで突然のリリース

ナイキは、日本時間で2月10日の午前3時に、レッドオクトーバーの販売開始をTwitterでいきなり発表

11分後には売り切れであった。

12 【2014/2/10】再リリースは無いと発表

誰もが欲しがったスニーカーが突然リリースされたかと思うとその一日後、ナイキのPRディレクターであるハイディ・バーゲット氏は、Twitter上で再販を期待するファンに対して、レッドオクトーバーが再びリリースされることはないと返信した。

そして、この希少性こそが、レッドオクトーバーが殿堂入りすることになった最も大きな理由だろう。

13 【2014/2/23】カニエがサインしたレッドオクトーバー

Via Pinterest

カニエウエストは、ニューヨークで開催されたYeezusコンサートで、ファンが履いていたレッドオクトーバーにサインをした。

サインをもらったファンは、その後マンハッタンで行われたスニーカーイベントに参加した際、1000万円を超える値段で彼の特別なレッドオクトーバーを譲ってくれないかとオファーを受けたが断ったという。

14 【2014/5/20】ファンが持っていた偽物のレッドオクトーバーにもサイン

Via Pinterest

一方、カニエにサインをもらったにも関わらず悲しい思いをしたファンもいる

その人は、自分のレッドオクトーバーにカニエのサインを求めたところ、「そのレッドオクトーバーは偽物だ」と言われてしまったのだ。

カニエのサイン入りだが、本物ではないそのシューズを彼はまだ持っているかどうかは、本人のみぞ知る。

いかがでしたでしょうか。今回は、赤よりも赤い伝説のスニーカーであるNIKE AIR YEEZY 2 Red Octoberが史上最も人気なスニーカーの一つになるまでのストーリーを時系列にご紹介しました。

レッドオクトーバーについて、今まで知らなかったことを一つでも多く知っていただけたのであれば幸いだ。

MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。

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