なぜラッパー達はポロ・ラルフローレンの服を着るのか?
POLO RALPH LAUREN(ポロ・ラルフローレン)は、アメリカンドリームの象徴とされてきたファッションブランドであり、80・90年代のラッパー達にとっては憧れのブランドであった。
そこで今回は、高級ブランドであったラルフローレンがいかにHIP HOPシーンに浸透したかを解剖していこう。
【目次】
1 ストリートシーンにPOLOを持ち込んだLo-Life
2 POLOを愛用したラッパー・Raekwon
3 90年代に一世を風靡したPOLO SPORT
4 Tyson Beckfordをモデルに起用し追い風に
5 今でも絶えないラッパーたちのPOLO愛
POLOとHIP HOPの30年の関係を追ったドキュメンタリー映像はこちら(英語)
1 ストリートシーンにPOLOを持ち込んだLo-Life
中流・上流階級のファッションブランドであったポロ・ラルフローレンをストリートファッションに浸透させたのが、NYのクルー・Low-Lifeだ。
元々、Ralphie KidsとUnited Shoplifters Associationという別々のギャングであった彼らは、共通の目的を果たすために団結し、百貨店に店を持つラルフローレンからおよそ5億円の服を強奪し、全身ポロ・ラルフローレンの服を着て街を闊歩した。
こうして、自身らのやり方でラルフローレンの服をゲットしたLow-Lifeの服装は注目を集め、ストリートシーンにおいてラルフローレンが浸透していった。
2 POLOを愛用したラッパー・Raekwon
HIP HOPシーンにおいてポロ・ラルフローレンが普及したのは、Wu-Tang Clanのメンバー・Raekwonの影響が大きい。
当時絶大な支持を得ていたラッパー・Raekwonがラルフローレンのオーバーサイズジャケットを愛用していたことで、HIP HOPシーンにおいてラルフローレンは流行り、確かな地位を確立したのだ。
3 90年代に一世を風靡したPOLO SPORT
90年代はHIP HOPシーンにおいてセルジオ・タッキーニやトミーヒルフィガーなどのスポーツウェアブランドが次々にブームとなり、1993年に誕生したPOLO SPORT(ポロ スポーツ)も例外ではなかった。
Nas(ナズ)などのラッパーがPOLO SPORTの服を愛用したことで、POLOはHIP HOPシーンにおいてより馴染み深いブランドとなっていった。
⬇︎【YouTube】90年代のHIP HOPシーンにおけるファッションスタイル⬇︎
ポロ・ラルフローレンがモデルであるTyson Beckford(タイソン・ベックフォード)を広告塔に起用したことは大正解であっただろう。
カッコよく、男らしく、セクシーであったTyson Beckfordは、ヘッズの若者達の間でスーパースターであり、そんな彼が着こなすポロ・ラルフローレンの服はさらに人気を加速させた。
5 今でも絶えないラッパーたちのPOLO愛
1980年代から続くラッパー達のポロ・ラルフローレンへの情熱は、現代のラッパー達も継承している。
Lil Uzi Vert
Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)が客演として参加したKidd Gの新曲『Teenage Dream 2』にてリルウジが着ているバケットハット・Tシャツはどちらもポロ・ラルフローレンのアイテム。
現代のラッパーの中でもかなりの服好きとして知られるリルウジのファッションについては下記記事をご覧あれ。
Polo G
若手最注目ラッパーの一人であるPolo Gが着ているベストは、ポロ・ラルフローレンのアイテムであり、胸元にはラルフローレンの象徴であるロゴが入っている。
ベストのお勧めブランド・クールな着こなしについては下記記事をご覧あれ。
いかがでしたでしょうか。
今回は、ポロ・ラルフローレンがどうのようにしてストリートファッションに浸透し、そしてHIP HOPシーンにおいて流行ったのかを解剖しました。
ブランドのルーツを知るとファッションがより楽しくなる。
皆さんも明日のコーデにポロ・ラルフローレンの服はいかがだろうか。
MINARI.(ミナリ)は情報の質にこだわり、記事の執筆に時間をかけて丁寧に行っています。他の記事もぜひ合わせてお楽しみ下さい。